お葬式について

お葬式について お葬式とは一体何でしょうか。まず、人は生まれた以上、死は必ず誰にでもやってくるという事実です。しかし、これは自分ではあらかじめ体験できないものであって、死というものは他人の死を目で見て感じることしかできないのです。死はいずれ自分にも訪れることだと知りつつ、他人の死を目にして何かを感得し、そこから自分の死を思うことになります。そしてそれは今の生に思いを馳せることになります。死があるがゆえに今を大事に生きる、死を迎えるその時まで生を楽しむことに繋がります。

お葬式は他者の死に向かいながら、自分の生に向き合う時間です。死を悼んで行われるお葬式は、参列者に故人を思い出させるとともに、命の限りを知り、命の大切さを学ばせる儀式でもあります。さて、お葬式は様々な役割を持っています。まず、周囲にこの人が死んだことを伝える通知の役割です。これは死亡届を出すことで社会的にいなくなったことを知らせることになります。次に故人の遺体の処理です。遺体をそのままにしておくことはできません。そうである以上、火葬なり土葬なりの物理的な処置作業をすることになります。これがお葬式の持つ二つ目の役割です。三つ目は死者の魂を慰める役割です。仏教に限らず宗教では、人は魂を持つと考えられています。そうである以上、その死んだ魂を慰め、鎮めることがお葬式をする意味でもあるのです。また、死後の世界があると考える以上、故人の魂が死後の世界において幸せに暮らせるようにという願いも込められています。四つ目は参列者の心を慰める役割です。お葬式は、故人を亡くしたことにより深い悲しみに沈んでいる人々を、儀式を通じて慰めることになるのです。そして最後は死を改めて考えるきっかけを与えるという役割です。このことにより現在の自分を思い、生きていることに対して、あるいは両親や祖先への感謝の気持ちも生まれてきます。

さて、お葬式は宗教によって色々と違いがあります。なぜそんな違いが生まれるかというと、それぞれの宗教によって死に対する考え方が違うからです。これは勿論、死だけではなく生に対する考え方も違います。これを端的に言えば死生観の違いと言えるでしょう。まず仏教では、死を滅亡とは考えていません。死イコール無とはならないのです。生そのものが仏へ至る修行と考えられ、仏という唯一無二の境涯に至るまで生は繰り返されると考えられています。ですから仏式では、僧侶はお葬式において故人に仏弟子となるための戒律を与えることになります。それでは神道ならどうでしょうか。神道ではお葬式の後も故人の魂はその家に留まり、守護霊になるとされています。その為に神式では故人の霊を神としてまつる儀式をすることになります。そしてキリスト教の場合は、故人の霊は天国の神に召されて天国で安らかに暮らすと考えられていますので、安息を得ることができるように祈る儀式となるのです。

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